駅から続く、緑におおわれた「せせらぎ緑道」と称される散歩道を進むと、閑静な住宅街の中にkさんのお宅がありました。明るく元気な笑顔で迎えてくださり、初めてお会いする私たちの緊張が吹き飛びました。
「平田牧場の豚肉は本当においしいですね。よく利用します」「たまごは新鮮で安心して食べられますね」などさっそく消費材の話になりました。ご自宅で食べておいしかった冷凍のかつおやフルーツインゼリーなどをギフトとして贈られ、ご親戚の方にもとても喜ばれているそうです。冷凍のかつおは船上で急速冷凍するので生臭くないなど、福祉クラブの消費材の優位性のこともよくご存知でした。また、07年度に開発された正月用品の「冷凍てんぷらそば」はそばもプリプリのエビの天ぷらもおいしく手軽に作れるので、今年もぜひ取り組んでほしいとうれしい言葉をかけてくださいました。その他干物や丸大豆しょうゆなど、消費材の話で盛り上がりました。
6月1日の金沢区の姫の島公園で行われたふくしまつりにも参加され、その会場で以前の配達担当職員に久々に会え懐かしく話されたそうです。「楽しいおまつりですね。来年は友だちを連れて行くわ」とおっしゃっていました。
最近は2人のお孫さんとのふれあいが一番の楽しみだそうです。1歳の誕生会に一升餅を用意してお祝いされるそうで、目を細めてうれしそうに話してくださいました。もちろん携帯電話の待ち受け画面は、可愛いお孫さんでした。(2008.10 青木・福光)
■自分らしく生きる
今回は青葉区にお住まいのTさんを訪問しました。2年前に骨折し、車椅子を使うことになりご自宅での生活が難しくなったため、グループリビングという住まい方を選ばれ、日々楽しくご自分らしく生活していらっしゃいます。グループリビングとは比較的お元気な一人暮らしの方やご夫婦が気のあった仲間と助け合いながら共同生活をする暮らし方のことです。お住まいは、全てがバリアフリーになっていて、夜は緊急時対応のブザーが設置されています。食事は朝昼は自由で、夕食は皆さんと一緒にお話ししながら召し上がるそうです。
「日中は、音楽の先生をされていた方のピアノ伴奏でコーラスをしたり、声を出して本を読む会で『レ・ミゼラブル』を読んだり、お部屋で塗り絵をしたり、徒然草をなぞってみたり…」とおっしゃるTさんに、思わず「わぁ、すごい!」と声を上げてしまいました。また、Tさんは生け花を50年続けられ、さまざまな花を玄関ホールに生けることがお役目になっているそうです。お友だちと外出したり、お嬢さんやお孫さんもよく訪ねてこられ、とても理想的な暮らし方です。
毎週の共同購入と週2回の掃除を家事介護W.Co「ここあ」で利用されています。「生野菜が好き。福祉クラブのお野菜は新鮮なのでうれしい。お豆腐や豚肉もおいしくって」「届けてくださるポイントさんもとてもよい方で、福祉クラブさまさまです」とお褒めの言葉をいただきました。
最後に「私の役目は戦争のことを語り続けることだと思っています」と、ご自身の戦争体験を書かれた冊子を見せていただきました。
今の平和な世の中は過去の大ぜいの犠牲の上に成り立っていること、同じ過ちは二度と繰り返してはいけないこと、改めて心に刻み、戦争を知らない私たちも次の世代に伝えていくことの大切さを教えていただきました。(2008.9 若林・大谷)
■若さの秘訣はマイペースの「グー!」な生活
Iさんのお宅は、横浜駅から相鉄線で10分程の「和田町駅」で降りて徒歩数分のところです。マンションの大きな窓からは保土ヶ谷公園の豊かな緑が望めます。
隣駅に住んでいらっしゃる息子さんから15年前、「近くに引っ越してこない?」と嬉しい言葉があり、65年余り住み慣れた刈谷の家をそのままにして引越していらっしゃいました。「81歳を過ぎてしまったわ」お若い雰囲気にびっくりしてしまいました。
2年半ほど前に、坐骨神経痛や膝の痛みが出て歩くことが大変になり、介護保険の認定を受けられました。家事介護W.Co「ゆいまある」のケアを受けることになったのが福祉クラブとのご縁です。「宅配はとてもありがたいです」とIさん。うェるびィーをはじめ、申込み用紙とともに届けられるチラシもよく目を通し、良い消費材を息子さん家族にも分けたいと、購入した食材を届けていらっしゃいます。梅干作りとらっきょう漬けは30年以上続けられ、今年のらっきょうの漬け込みは終了。「次は梅干し。手間が掛かるけどね」と、暫し楽しく漬物談義。女学校時代が戦時中だったため、授業の代わりに田植え、稲刈りをなさったそうです。戦後に結婚・子育てと大変な時期を過ごされ、「福祉クラブの煮干しは捨てないでちゃんと食べているのよ」とおっしゃいます。骨密度検査は55歳!
ご自分の体のことを考え、徒歩・バス・タクシーを上手に使い分け、そんなところも若さの秘訣なのでしょう。「居眠りが趣味なのよ」と冗談を交え、楽しくお話ししてくださいました。(2008.8 青木)
■人と人とが集う家で夢をかなえたい
Eさんのお宅は、南武線、津田山の駅から歩いて7〜8分、川を見下ろす高台にあります。Eさんはイギリス人のご主人と2人のお子さんとの4人家族。英語教師のご主人とは日本で知り合いました。
おふたりとも、友だちやお客さまを招いて料理を作ったり、ワイワイにぎやかに楽しむことが大好き。将来子どもたちが大ぜいの友だちを連れてきても思い切り遊べるような家をと、今のお住まいに移られて3年目です。リビングは、板張りの床と白い壁とのコントラストが美しく、アンティークなステンドグラスやピアノ、照明がよく似合って落ち着いた雰囲気です。部屋から続く広いウッドデッキにはデッキチェアも。これらがすべて、ご主人のDIYによってリフォームされたものだと聞いてびっくり。休日ごとに少しずつ手を入れたそうです。「古い家だからこそ思い切りできたのでしょう」築30年の家が、おふたりのセンスが光る住み良い家へと見事によみがえりました。
結婚後、福祉クラブとのおつきあいが始まったEさん。世話焼きW.Co「すずらん」が届ける消費材では、牛乳や魚がお気に入りです。組合員として福祉クラブに望むことは、「緊急時にすぐに対応できる子育て支援サービスや、お母さんたちのための料理教室があったら助かります」と話してくださいました。
将来は、得意の英語を活かした仕事に就きたい、そのためには勉強もと、夢は大きく広がります。(2008.7 松本・前橋)
■元気の秘訣は「好奇心と負けず嫌い」
Kさんは昭和2年生まれとは思えないハツラツとした方です。家族は今は亡きご主人を筆頭にお孫さんに至るまで、スーパースポーツ家族! 60歳から英会話を学び、姪ごさんのいる海外へも一人で出かけ「単語とジェスチャーで大丈夫よ」とその度胸にびっくり!ある時、ホテルで新聞を取ろうとしてうっかりドアーが閉まり、フロントで泣きまねジェスチャーをして切り抜けたこともあるとか。
取材中に「ひまわり」の宅配が届きました。一人暮らしには多めの消費材も、ちょっと手を掛け小分けして冷凍に。ご飯やうどんは125gずつ冷凍。消費材は生活クラブ加入時代から数えて35年間使い続けています。お孫さんは肉や牛乳の味を小さい頃から分かっていて、足りない時に買った市販の牛乳は飲まなかったとか。「坂の多い自宅まで届けていただけるのでとても助かっています」とKさん。元気の秘訣は? とお聞きすると「好奇心と負けず嫌いね!」。5年前から始めたパソコンも妹さんが始めたと聞いたことから奮起! 教室に通い、今ではお孫さんとメール交換。お隣の仲間とは常にいい関係を維持していて宅配も分け合います。おすすめは牛乳・卵・野菜はもとより、鶏のこま切れ・牡蠣フライ・水切りもめん・きざみうなぎ、などなど。カレーも作り置きして小分け冷凍に。「ちょっと疲れた時など朝からカレー食べるのよ」ともう圧倒されることの連続! 庭のハーブで焼いた「鶏の香草焼き」は皆の大好物だそうです。配達明細票は毎回チェックし次回の申し込みに役立てています。弛まずチャレンジする姿勢に脱帽!(2008.6 秋元・前橋)
■花と笑顔に囲まれて
Nさんのお住まいは、藤沢市の中心部を流れる引地川にほど近い静かな住宅街にあります。Nさんは、海にも近いこの地に住んで40年。ご近所とのおつきあいも長く、「皆さんにいつも気にかけていただいて、お陰さまで一人暮らしでも安心です」と、自然に感謝の言葉がこぼれてきます。
Nさんと福祉クラブとのおつきあいは10年以上になります。近所で配達中の福祉クラブのトラックを見かけたNさん、「家にも配達して!」と自分から声を掛けました。以後、福祉クラブのさまざまなサービスを上手に利用していらっしゃいます。
月曜、水曜はW.Co「えんじょい」の家事介護、木曜日に消費材が届き、病院への送迎には移動サービスW.Co「らら.むーぶ藤沢」という具合です。そして、何よりNさんが頼りにしているのが、世話焼きW.Co「はまゆう」の「安心訪問サービス」です。「安心訪問サービス」は家事介護を頼むほどではないけれど、ちょっと手助けしてほしい、そんな組合員の声を受けて3年前から始まりました。
お花が大好きなNさんですが、季節の花をフラワーポットに植えたり、植え替えたりするのは一苦労。そんな時、週に1回、20〜30分の訪問できれいに植えられた花にNさんも満足の様子。
色白で笑顔のステキなNさんは90歳。食事作りも洗濯も自分でこなし、時々は外食したり、デパートに買い物に行ったりとお元気です。秘訣を尋ねると、「一人でいるからできるのでしょうね、誰かと一緒だと頼ってしまうから」とご自分の考えをしっかり持って生きてこられたからこそのお答えが返ってきました。
周りの人たちのちょっとした助けを受けながら、感謝を忘れず、自分らしく暮らしているNさんは、お手本にしたい女性です。(2008.5 木村・松本)
■「便利な町から子どもとじっくり向き合う生活へ」
Aさんのお宅は逗子駅から車で10分ほど。豊かな自然が広がります。福祉クラブに加入したきっかけは?「子どものアレルギーが心配で空気の良い所に引っ越すことにしました。以前は生活クラブに入っていましたが、ここは班配達の場所が離れているので。子どもが小さくアレルギーもあるので少量の利用がしたかったのと、受け取りが楽な個別配達の福祉クラブにしました」。
Aさんは小4、小2、4歳のお母さんです。取材に伺った時は4歳のお嬢さんが近くの海で遊んだ後でちょっと眠そうでした。じきに小2のお兄ちゃんが帰ってくると、目を輝かせて「おかえりなさい」と急に家の中が活気づきます。おやつの小丸せんべいを食べる様子を見ながら、「草加、小丸、堅焼せんべいが好きです。うちは福祉クラブの味に慣れていますが、よその子どもには物足りないようです。添加物や濃い味のスナック菓子に慣れているんですね」とAさん。
これから望むサービスについて伺うと、子育て支援サービスを挙げられました。3人子どもがいると時間のやりくりが大変ですが、Aさんは合間を縫って月に1、2回人形作りを習い、小さくなった子ども服で着せ替え人形を作っています。小4のお姉ちゃんにはお目にかかれませんでしたが、それぞれの人形を抱えてお母さんと写った写真から5人家族の温かい家庭が想像できました。(2008.4 木村・松本)
■「であい」のワーカーとの新しい出会い
Aさんのお宅は鎌倉の海が一望できる小高い山の上にあります。リビングの大きなガラス戸いっぱいに水平線が広がり海はキラキラと輝いていました。Aさんは夫の正義さんの介護で大変な中、快く取材に応じてくださいました。
13年前腰を悪くしたAさんは、近所の宅配ワーカーの紹介で福祉クラブの消費材を利用するようになりました。最初は調味料等の重いものだけでしたが添加物のない味に慣れ、作り手が分かる安心感も手伝い、今では食材に限らず寝具類まで利用しています。
2年前、正義さんに思いがけない病気が発見され手術を受けました。一時は職場復帰するまでに回復しましたが、9月に緊急入院し、2ヵ月間付き添った後、自宅介護を決意。入院グッズと一緒に何気なくリュックに入れていたうェるびィーを見て、「オプティ鎌倉」に電話して助けを求めました。ケアマネジャーは即座にAさん宅を訪問し、在宅介護のための環境をすべて整えました。だから、ご自身は病院にいたまま自宅介護に移ることができたのです。「食材が欲しくて加入した福祉クラブでしたが、ほんとうに助かりました」。その後、Aさんは週1回W.Co「であい」の介護サービスも利用されています。「人の手を受け入れるのには勇気が必要でした。少し空いた貴重な時間を有効に使うために整体に通い、『であい』のワーカーにも助けていただき、闘病生活を支えています」とおっしゃいます。
「希望が持てなくなった時に出会った人のありがたさが分かります。一緒に泣いてくれる人が生きる力になり、自分に戻ることができました。何気なくリュックに入れた『うェるびィー』からはじまった出会いです」。
お話を聞いたあと、心の在り方を教えられたような気がしました。(2008.3 木村・秋元)
■「元気の秘密は充実の日々の中身」
田園都市線の長津田駅から歩いて15分ほどのマンションがKさんのお宅です。一人住まいのKさんは組合員になって10年。福祉クラブへの加入は、今は亡き奥さまが平成9年に病気になられたことがきっかけでした。翌年から、ホームヘルパーとしてお世話をしたのが、W.Co「エプロン・みどり」。奥さまを自宅で介護していた頃、つらかったのは5分おきのトイレ介添えだったとおっしゃいます。
当時、食事サービスW.Co「なご味」を週5日利用していましたが、今は週3日になりました。お味は?と聞くと、「薄味だけどそのまま食べています。よくしてもらってますよ」と満足の様子。その他、掃除に週1回「エプロン・みどり」を利用しています。
今も会社役員として週2回の仕事をしながら、合間に美術館に足を運んだり小旅行に出掛けたりと充実した日々を過ごすKさん。そんなKさんが最も力を入れているのが、自分史を書くこと。冷凍技術一筋に歩んでこられたKさんの自分史『冷凍機屋人生』はすでに7集が刊行され、今は8集目を執筆中とか。Kさんの歴史のすべてが、何段もの書棚にぎっしりと収められていました。
話をしながらも、気軽に立って写真や資料を探し出すKさんはとても85歳には見えません。近くに住む娘さんが訪ねて来てもお留守のことが多いとか。びっしり予定の書き込まれたカレンダーに、Kさんの元気の秘密があるようです。(2008.2 木村・松本)
■夢は異国の地のシルバーボランティア
こども医療センターからほど近いOさんのお宅をお尋ねしました。旧東海道だった場所、由緒ある勘九郎地蔵尊や箱根駅伝で有名な権太坂があります。福祉クラブに加入されて8年のOさんは、生活クラブ組合員だった時代と合わせて25年以上も消費材を使い続けています。「宅配は新たな空気を吹き込んでくれます。家にいながら、ギフトを送ることも教えてもらいました」。ご両親のお住まいに近い現在のお宅に引っ越してきたのは3年前。そのご両親も体調を崩してから、福祉クラブに加入し、宅配と家事介護を利用されています。始め、他人が家に入ることに抵抗を感じていたご両親も、今は掃除などの家事介護にとても助けられているそうです。家事介護に入っているのは毎週、宅配で顔馴染みだった世話焼W.Co「パンジー」のワーカー。そこには確かな信頼関係がありました。
Oさんは、非常勤で留学生に日本語を教えており、仕事から帰ると冷蔵庫の中身と相談して夕食を作ります。NPO日本ファイバーリサイクルで活躍する上の娘さんから教わったパキスタンカレーも絶品とか。「素材がいいので、あまり手を加えなくとも、おいしいですね。特に豚肉は好き。たまご・マヨネーズ・ケチャップも大活躍です」と、何から何まで福祉クラブの消費材を利用しています。趣味はご主人と作る家庭菜園。「この夏は、じゃがいもが豊作でした」。大根やブロッコリーのそばで文旦も重そうな青い実を4つもつけていました。
夢はアジアの国への移住。ご主人が数学を、ご自身が日本語を教えるシルバーボランティアをめざしているそうです。夢ではなく、ぜひ実現していただきたいですね。(2008.1 前橋・秋元)
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