私たちは毎日、朝起きてから寝るまでに顔を洗う、歯を磨く、体を洗う、髪を洗う、衣類の洗濯、住まいをきれいにする、食器を洗うなど、考えてみると本当にたくさんの「洗う」をしていますね。その際何を使って洗っていますか。汚れ落としの3要素は「水」「力」「洗浄剤」です。水と力だけで汚れの70〜80%落ちますが、油脂と結びついた汚れは落ちないので界面活性剤が必要になるのです。界面活性剤は汚れの表面に吸着して、油と水を混じり合わせて汚れを落とす働きをします。界面活性剤には「せっけん」と「合成界面活性剤」があります。

■「せっけん」と「合成洗剤」の違い
 せっけんの原料は動植物の天然油脂とアルカリ剤です。福祉クラブの固型せっけんや粒状せっけんは、あらかじめ油脂を脂肪酸に分解しておいてアルカリで中和してせっけんにするという中和法で作っています。この方法は脂肪酸にする段階で刺激になる成分を除くことができます。せっけんは薄めるだけで界面活性がなくなるという特徴があります。すすいだ後の肌の上や排水の中では働かないのです。また、排水後微生物による分解が早く環境への負荷が少なくて済みます。一方「合成洗剤」には、合成界面活性剤と水軟化剤、再付着防止剤、溶解補助剤、蛍光増白剤、酵素などの数々の助剤が混合されています。これらの物質は薄い濃度でも作用し、皮膚や粘膜からの浸透性が高く手荒れや湿疹などの原因が心配されています。また衣服に残留し皮膚への刺激となる可能性や、せっけんに比べて生分解は遅く、排水として流された合成物質が生物や環境に与える影響を指摘する意見もあります。また、最近は「天然系素材を100%使用した洗剤」というものがありますが「天然に存在する物質を原料として化学合成されたもの」がほとんどです。

■せっけんライフのすすめ
 せっけんの特徴は、「泡立たないときは、洗浄力がない」ということ。泡立つかどうかに気をつけていれば、洗濯でも、台所でも、浴室でも、せっけんを失敗なく上手に使うことができます。洗濯機に低水位で水を入れ標準量の粒状せっけんを入れ、よく撹拌します。せっけんの量は多すぎても少なすぎてもいけません。手のひらサイズの泡がモコモコっとできるくらいでOKです。洗濯物の量は70%くらいに抑えてください。お皿洗いには固型せっけんをスポンジに取りよく泡立てて、泡で汚れを包み込んで落とします。しょうゆや酢、果汁、マヨネーズなどの酸性の汚れは、あらかじめ落としておいてからせっけんを使うと、洗浄力が落ちません。
 さあ、今年の夏はせっけんを使ってみませんか。福祉クラブのせっけん類を使いこなして体に優しく環境にも優しい生活をしてみましょう。(2006.7 荒川)
ホームへ    こだわりの消費材    消費材一覧